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『弟子規』とは

『弟子規』は人々が正しい心を養い、行動できるよう手ほどきをするために作られたもので、『論語』(学而編 6)の

弟子入则孝,出则悌,谨而信,泛爱众,而亲仁,行有余力,则以学文

を総要綱としています。

内容は「総叙」「入則孝」「出則悌」「謹」「信」「汎愛衆」「親仁」「余力学文」の8部分に分けられ、弟子(ここでは聖人・賢人の教えを学ぶものの意)が家の中や、外出先などで人と接するとき、あるいは物事に対する時に、守るべき心得や規範について具体的に述べています。

『弟子規』は3字1句の韻文(偶数句末押韻)で表され、12文字で1つの意味をなします。全部で360句、合計1080字からなり、内容は簡潔で分かりやすく書かれているため、教育用教材として普及し、現在も中国の義務教育課程で必修とされています。

『弟子規』のその核心的な内容は、自らを磨き高め、人を愛する実践を通して、家族が仲むつまじくなり、それを更に外に広げていくことで社会全体が調和するようになるということです。


作者紹介

本書は李毓秀(発音:Lǐ Yùxiù / 1647年生-1729年没)によって作られました。
李毓秀は清朝初期の有名な学者で、教育家としても知られており、人々から尊敬の念を込めて李夫子と呼ばれています。
なお現在流通している『弟子規』は、元々『訓蒙文』という題名でしたが、後に改訂され、題名も改名されています。

余談ですが、このHPを作成開始した2017年は李毓秀の生誕370周年にあたります。


関連書籍

以下にテキストを紹介いたします。
それぞれ中国語(簡体字)で書かれており、中国語による解説の他、関連する小故事(物語)が付属しています。
全文ピンイン付なので、中国語初中級レベルの方でも辞書を片手に辞書を片手にじっくり取り組めば読むことができると思います。
ご興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

弟子規 論語



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