中国語には種類がある
こんにちは。
中国語教室の高橋と陳です。
これから中国語を身につけたいと考えている方の中には、
どんなテキストを使って勉強するか
あるいは
誰に教わるべきか
といったことで悩まれることがあると思います。
しかし実はこれらの問題は2番目に考えることであって、
それ以前に考えておくべき事があります。
実はこれを知っているかどうかで、遠回りせずに勉強を開始できるようになります。
まず最初に皆さんが考えるべき事や注意するべき事
それは…
中国語には種類がある という事です。
中国語の種類
大きな書店にいくと、中国語のコーナーに「北京語」「上海語」「広東語」といった書籍があると思います。
中国はとてつもなく大きな国であり、多民族国家でもあります。
そのため実はたくさんの方言が存在します。
ですから書店にある地域名の付いた書籍は中国語の方言を学ぶためのテキストと考えていいでしょう。
日本で例えるなら「東京弁」「大阪弁」「沖縄弁」といったようなものです。
ちなみによく「北京語」を標準語として紹介されることがありますが、実際には方言としての北京語とは別物です。
なぜ標準語として紹介するのかというと、
中国語についてあまり詳しくない人々にとっては、首都の言語=中心言語と直感的に感じやすいからだと思われます。
それと書体についても、大きく分けて簡体字(かんたいじ)と繁体字(はんたいじ)があります。
簡体字:中国国内で専ら使用されています
繁体字:台湾や香港・マカオで使用されています
例として学校の学という字は以下のような違いがあります。
簡体字:学
繁体字:學
今、「おやっ?」と思われた方もいらっしゃると思います。
そうです。
実は簡体字の中には日本から逆輸入されたものがあり、「学」という字も日本語と同じ書体になっています。
このように中国語と一口に言っても実際には種類があり、
何を勉強するか選択肢があることが分かります。
中国の共通語
中国語の事を中国国内では専ら「普通話」と言います。どちらを使った場合でも、通常は標準語である「普通話」のことを指しています。
現在、中国国内では学校で普通話による授業が行われているため、年々普通話が話せる人が増えており、よほどの田舎や年配の人と接するのではない限り、たいていの場合はどこに行っても会話が成立するようになってきています。
そのため仮に相手が生活上の癖で方言で話してきたとしても、あなたが「普通話で話して」と言えば、大抵の場合は普通話で話してくれるはずです。
逆に方言しか話せない場合、同じ中国人同士でも会話が成立しないことがよくあり、中国ビジネスや国内旅行などをする場合に苦労することになります。
そのため、中国語を勉強するのであれば方言よりも普通話を勉強した方が良いと思います。
当教室でも皆さんができるだけたくさんの中国人とコミュニケーションができるように、普通話での授業を行っています。
普通話は台湾で通じるか
余談になりますが、普通話を使って台湾人と交流できるかという質問をよくいただきます。結論から言うと交流可能です。
ただし台湾で使われている漢字は繁体字であり、使われる単語や発音も大陸で使われているものと差異がありますのでご注意ください。
といってもどんな違いがあるのかよくわからないと思うので、たとえ話をします。
少し表現が悪いので、気を悪くせずに聞いてください……。
例えば発音上の違いとして
日本人が「さしすせそ」と言う場合、歯の抜けた人がいうと「さすすせす」に近い発音となってしまい、聞き取りにくいと思います。
中国の標準語を学んだ人が、台湾の発音を聞くと上記のような判別しづらい音に聞こえたりします。
また台湾語の検定試験を受けられるかというと…
簡体字で受験可能な試験もあるので、不可能ではありません。
しかし大陸の標準語ではあまり使われない言葉が出てきたり、リスニング試験において若干声の抑揚が異なる部分もあるようなので、難易度が上がると思います。
この部分は学習目的にもよるので、興味のある方は挑戦してみてもいいかもしれません。
以上の点を踏まえて、まずはどんな中国語を学びたいのかを考えるとよいでしょう。
弊教室では「普通話」で授業を行います
弊教室では中国の共通語である「普通話」で授業を行います。講師も発音がきれいで聞き取りやすいのが特徴です。
といっても初めての方には違いが分からないと思いますが、何らかの事情で他教室から移ってこられる方々からは「聞き取りやすい」とよく好評をいただいております。
もしよろしければ、あなたも一緒に私たちと中国語の勉強をしませんか?
あなたのやる気をいつも応援しています。