HSKとは
漢語水平考試(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì)の略で、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)公認の中国語検定資格です。
HSKの成績証明書は中国国内はもちろん、世界中で公的証明として活用する事ができます。
また、中国の大学に進学する場合は、HSKで一定のスコアが求められる他、HSK6級合格者(180点以上)は通訳案内士試験の外国語筆記試験(中国語)が免除されます(H28.4改訂)。
※ 日本にも中国語検定協会主催の中国語検定がありますが、こちらは日本国内でつくられた独自の検定試験であり、資格適用地域は日本国内に限られています。
HSK取得に必要なレベル
HSKは読解・聴力・作文の3つのパートから構成されています。
レベルは6段階に分けられ、数字が大きいほど難易度があがります。
(1級・2級の試験には作文の試験はありません)
筆記試験
難易度 | 級 | 語彙量の目安 |
---|---|---|
高 低 |
6級 | 5000語以上の常用単語 |
5級 | 2500語程度の常用単語 | |
4級 | 1200語程度の常用単語 | |
3級 | 600語程度の基礎常用語 | |
2級 | 300語程度の基礎常用語 | |
1級 | 150語程度の基礎常用語 |
※ 1~4級は180点以上で合格。
※ 5~6級は2013年より合格基準がなくなり、スコア制になりました。
口頭試験
難易度 | 級 | 語彙量の目安 |
---|---|---|
高 低 |
高級 | 3000語前後の一般常用単語 |
中級 | 900語前後の一般常用単語 | |
初級 | 200語前後の日常生活語彙 |
※ 筆記試験と口頭試験は別々に行われています。
中国語検定との比較
※ 漢字・漢語に親しんでいる日本人学習者を主に対象とする「中検」と、大半が非漢字文化圏に属する世界各国の学習者を対象とする「HSK」とを容易に比較することはできません。
関連情報
▼ HSK成績表のサンプルです(2016年時点)
5・6級はスコア制のため合格ラインがありません。
しかし日本のHSK公式サイト上では180点以上のスコアで5・6級の能力を有していると判定できるとの記述があります。
上の表では、听力70点で百分等级が40%と書かれています。
これは同じ級を受験する人々のうち、40%の人は听力70点に満たないという意味です。
なお、この表は毎回更新されるわけではなく、サンプルデータが基となっている点にご注意ください。
関連情報
仙台でもHSKを受験できます
現在HSKは仙台で1~6級まで全て受験できますが、2013年の春までは東京へ行かねばなりませんでした。
しかし仙台の中国語学習者の中にはHSKを受験したい方がおられるのも事実で、しかも受験者数は今後少しずつ増加していくだろうという予感がありました。
そこで思い切って弊教室よりHSK日本実施委員会様へ現状とても不便であり、仙台で開催してほしい旨をお伝えしました。
すると、ちょうどHSK日本実施委員会様の方でもHSKの地方開催を考えておられ、仙台に試験会場と試験監督官がいれば開催可能との回答を頂戴しました。
そこで弊教室は2013年に東北で初めてHSKに協力する教室となり、同時に試験監督官にも登録。
以後仙台でもHSKの受験が可能になりました。